野球のボールについて

高野連規定により、12月~3月第2金曜日までは「Out of season」ということで、
全国どこの高校野球部でも「対外試合(練習試合)禁止期間」となっております。
この時期は筋トレを練習メニューの中心とし、試合勘は紅白戦で養うって感じですね。
寒い中での試合は、怪我や故障に繋がる可能性が非常に高くなるということと、
12~3月まで積雪のために練習試合どころか実践練習さえできない北国の野球部に
配慮する形で、全国一律にこの期間が練習試合禁止になったようですね。
ちなみに、今年度の解禁日は3月9日(土)となっております!(待ち遠しい)

このような規定があるので、毎年この時期は「高校野球ネタ」に困ってしまいます。
(って、そもそもそういう類のブログじゃないだろっつうの!・爆)
ということで、今回の記事では日本における野球、その中でも野球のボールについて
私が常々感じてきた疑問を深く掘り下げてみたいと思います。

私には高校野球経験がありませんので(それが人生の悔いでもありますが)、
当然、硬式球で公式に(駄洒落?…照)野球をやったことがありません。
やはり、ディンプル(凸凹)のついた「中空ゴム球」である軟式球が、
私の経験の中での「野球ボール」なのですよ…(照)

しかし、硬式球と軟式球には何故あんなにも違いがあるのでしょうか?
実は、私の中でこれがウン十年来の大疑問だったりするのですよ。

ゴムやコルクの芯を糸で巻いていき表面を皮革で被い縫い合わせた球、硬式球。
片や、中身が空洞で表面に縫い目っぽい凸を模倣加工したゴム球、軟式球。
おそらく、耐久面やコスト面、そして何より安全面において明らかにアドバンテージ
があるのは軟式球なのでしょうし、この軟式球というボールの登場によって
日本の野球が急速に発展してきたということは周知の事実でしょう。

ちょっと調べてみたのですが、軟式球が初めて市販されたのは1919年。
神戸市にあった「東神ゴム工業」という会社がつくったのが始まりだそうです。

そんな軟式球ですが、一昨年に公認球が55年ぶりに変更となりましたね。
しかし、見た目は単にディンプルを無くしただけっていう感は否めません…。
ディンプルがあった旧公認球と比べると、飛距離アップが図られて、
投手にとっても変化球が投げやすくなっているとのことですが、
もっと見た目から激変させても良かったのではないでしょうか…?

非常に安直なこととは重々承知しているつもりなのですが、
私個人的には、基本的なつくりとしてはゴム球で構わないので、
表面を硬式球と同じような皮革で被ってみたらいかがなものか?
などと考えてしまうのですよ…(照)
見た目や手で触った感触は硬式球に限りなく近づけつつも、
強く握れば適度な弾力のある中身は安全・安価なゴム素材ということで!
皮革も耐久性とコストパフォーマンスを考えて「合皮」を使ったりなんかして…。
現在、硬式球・軟式球の他に「準硬式球(中身は硬式球と同じで表面が軟式球と
同じゴム素材)」というボールがありますが、これとは真逆の発想になりますね!

また、つくりの原理としては硬式球と全く同じにし、芯に巻く糸を太いものに
変えるなどして、軟球らしい軟らかさ(安全さ)を出せないものですかねえ~?
そうすれば、ボールの弾み方の差もだいぶ縮まってくれると思うのですが…。
でも、こちらの場合はコスト面で考えると厳しいのでしょう…。

しかし、登場から100年近くも基本的なつくり(中空ゴム)が変わらない
ってことは、やはり何か他に無理難題があったりするんですかねえ~?
軟式球と硬式球は基本となる球の特性が全く異なるために、
打法・捕球法、いわんや戦術まで異なってしまうと言われています。
ルールについても、基本的には「公認野球規則」に準じながらも、
既に軟式独自の解釈等を付加されている場合もあるようですね。
このようなことから、
「軟式野球は硬式野球とルールがよく似ている別種の球技である」
「軟式野球は将来硬式野球をするための一時的な居場所ではない」
などと、硬式野球を過度に意識することなく、軟式独自の発展を指向する
考えを持つ人が最近では少なくないようです。

さて、私がこのようなことを真剣に考えてしまう理由としては、
母校の野球部が、中学は軟式で高校は硬式となっているからに他なりません。
強豪の部類に入る母校付属中学の選手達が皆高校に上がってきてくれるような
「中高一貫指導」を切に望んでいる私にとっては、現状の軟式と硬式との差が
少しでも縮まって(軟式が硬式に近づいて)欲しいのですよ!
(軟式独自の発展の断固否定派ということになりますね…汗)

冒頭で書かせていただいた通り、私は硬式野球の経験がありません。
故に、硬式(高校)野球の方がどうしても「本筋」だと思ってしまうのですよ…。

以上、軟式野球の経験しかない人間の戯言でした…(照)

4件のコメント

  1. SECRET: 0
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    野球はしたことがないのですが、
    軟式野球ボール、イボイボが無くなっちゃうんですね。へー!
    軟式高校野球、硬式と比べるとあまりにも日が当たらないのがかわいそうだと思っています。
    (まあ、硬式高校野球が異常かもしれませんが。)

    テニスにも硬式と軟式
    卓球にも硬式と軟式がありますね。

    いつも思っているんですが、硬式野球のボール、機械で縫っているのか?手縫いなのか?どっちなんでしょう?
    手縫いだと高くつきますよねー!(笑)

  2. SECRET: 0
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    > 子持ち親父さん

    ご無沙汰しております。
    コメントありがとうございます。

    > 軟式野球ボール、イボイボが無くなっちゃうんですね。へー!

    いえいえ、無くなっちゃうのではく06年に既に無くなっているのですよ!
    (私の書き方が悪かったですね…謝)

    そう言われると、テニスの硬式球・軟式球もだいぶ違いますね!
    でも、卓球に硬式と軟式があるのは知りませんでした…(汗)

    子持ち親父さんがよくプレーされているソフトボールの球は、
    軟式球のように中空ではなく、中身は硬式球とほぼ同じで
    表面がゴムになっていますよね!
    せめて軟式球もこのようにすれば、弾み方も変わりそうなのに…。

    しかし、硬式球のあの赤い縫い目に目が行ってしまうとは、
    さすが子持ち親父さんですねえ~?(笑)
    マジレスすると、当然「機械縫い」かと思いますが…?

  3. SECRET: 0
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    カシュオさん

    ソフトボールも公式球は皮革製で糸で縫っているんですよ。
    国際球は革の色が黄色で縫い糸は赤らしいです。
    数年前に何度かソフトボールの試合に助っ人で行ったことが
    ありますが、これまた別のスポーツですね。
    ただ打球の軌道というかこすり気味に打ったときの伸びる感じは
    硬球とソフトのほうが近い気がしました。
    自分のスイングは軟式では打球はあまり上がらず、ラインドライブ気味の
    ものが多いのですが、ソフトとか硬式だと飛距離が出るんですよね。
    この私が1試合で3ホーマーしたこともありますから。
    もちろんランニングでなく、ライン越えのホームランですよ。
    我ながらビックリしました。
    (ただ勝ち進んで行くにつれウィンドミル投法で左打席のインコースを
    攻められるとしんどかった記憶があります。)
    中学時代に少し硬式もやっていたのと高校の時野球部の朝練に
    参加した時も打球の感触は同じく感じました。
    あと打球の弾みが全然少ないので外野手は軟式に比べワンバウンドで
    頭を超えられて抜けるということがあまりないので守備の感覚も
    違いますね。

    話変わりますが、今の軟球はディンプルが無くなっただけ出なく、
    縫い目の山も低くなり、以前のような角も少なくなったので、
    私も以前のボールのときは爪の横に血豆が毎回出来て潰れ苦労しましたが
    今は解消されました。
    あと最近ではバットの進化がものすごいですね。
    ミズノのビヨンドマックスに代表されるように各メーカーは素材が
    アルミだカーボンとかでなく、ウレタンを取り入れて飛距離が激的に
    変わったと言われています。
    私も使っているのですが、昨年に芯でとらえたセンターへのライナー性の
    打球でワンバウンドくらいのヒットかなと思った打球が余裕でセンターライナー
    になってしまったくらいです。

    それからアンダーアーマーの日本進出でアンダーシャツも革命が起きましたね。
    タイトで伸縮性がある素材は非常に無理なく動けて楽です。
    私はカッコから入ってずっと以前から海外から通販で買っていましたが
    実用性はその後高校野球でも認められましたからね。

    あと余談ついでですが、軟式ファーストミットもミズノ製で補給部に
    凸構造のウレタンをつけたマジッククローなるものがありファンブルしにくく
    してあるものもあるみたいです。

    やたら知ったかぶりして書きましたが所詮身体機能が衰えた者の戯言です。

  4. SECRET: 0
    PASS: fa1f3d859e2b76342599460c6eea8b7d
    > ウッチーさん

    長文コメントありがとうございます!

    表面が革製のソフトボールは知っておりましたが、
    縫い糸に赤いのがあるとは知りませんでした…(汗)

    軟式球より硬式球の方が打ちやすい(芯に当てれば飛ぶ)
    っていうのは、どうやら定説のようですね?
    あのイチロー(中学時代は軟式経験のみ)が高校に上がった時、
    『硬式の方が打ちやすい!』と言ったというのは有名な位ですから!

    硬式球と軟式球の違いが顕著に出るのは、やはり守備の時ですね!
    ウッチーさん知っての通り、私は外野手一辺倒の人間だったので、
    やはり、ワンバンで捕るか否かって非常に迷う時が多々ありました。
    軟球のあの弾み方が変わってくれれば、私も草野球復活する気持ちが
    なくもないんだけどなあ~(笑)

    また、硬式から軟式に転向した人は「こすり打ち」の影響からか、
    得てして「ポップフライ」を打つ傾向にありますよねえ~。
    その高~く舞い上がって妙な回転が掛かって変形している打球は、
    私のような軟式のみ経験者が捕るには一番の「泣かせ打球」でした。
    平凡なフライと油断してると見事にファンブルしたりしますから…(汗)

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